声が低い女性が接客で声が通らないときの対処法!

話し声の出し方

以前、デパートで接客業をしている友人からこう言われたことがあります。

「接客でざわざわしている場所だと声が通らない」
「声が低いせいで聞き返されちゃう。できれば高い声になりたい」

もともと声が低いことを気にしていたのに、声が通らず聞き返されることが続いてしまって悩んでいました。
あなたも同じように悩んでいるのでしょうか?

もしそうなら、ぜひ話し方を工夫してみてください。
きっとあなたの声が今までより相手に伝わるようになっていきます!

これからその方法をお話していきますね。

目次

声が低い女性が声が通らないときの対処法!

声が通らなくて困るのは特に「接客」しているとき。

私の友人と同じく、声が低い女性の多くがそう感じていると思います。

接客にはさまざまなシチュエーションがありますよね。
ショップ、飲食店、スーパー、何かの窓口、旅行会社、何かの施設で案内する人・・・

どの状況においてもほぼ共通しているのは、
・ざわざわしていること
・何かしらの雑音があること

ということです。
このことが声を通りにくくさせている大きな原因だと言えます。

このざわざわした環境の中であなたはすでに十分に声を出しているはずです。

そこをさらに声を大きくしようと思っても、雑音や「ざわざわ」と対抗するのには限度があるというものです。
 

もう声を大きくする余力はないと感じた時点で無理はやめましょう。
 

そもそも、接客でとにもかくにも必要なことは、相手(お客)があなたの言葉をちゃんと「聞き取れる」ことです。

だから頑張って声を大きくしても、もし相手が聞き取れなければ意味がありませんよね^^;
 

無理のある大声にせずとも聞き取ってもらうためには、
・目線を定める(ちゃんと相手を見る)
・落ち着いてゆっくり話す
・しっかり息を吐いた後で、息を吸う

この3つが効果的です。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

目線を定める(ちゃんと相手を見る)

実は話をするとき、目線は大きな役割を果たしているのです。

なぜかというと、声は目線の方向に届くから。

言い換えると、目線を定める=声の方向を定める、ということです。

なんとなくその辺を見て話す、又は資料に目線を落としたまま話す・・・

ではなく、ちゃんと相手(お客)を見て話すように意識してみてください。

たとえ「ざわざわ」の中でもちゃんと声の方向を定めてあげることで、相手(お客)は今までよりもあなたの言葉を聞き取りやすくなるはずです。
 

そして人は目線を向けられることで、向けられていないときよりも無意識的に相手(あなた)の話を聞き取ろうとするものなのです。

そのこともあなたの助けになることを期待したいですね。
 

こういった内容のことは、言葉だけで見ると当たり前のことに感じられるかもしれません。

でも意識的に行ってみたならば、あなたが思っている以上に効果があると思いますよ。
 

ちなみに声が高い人は騒がしいところでも良く声が通る感じがしますよね。

それは、雑音や「ざわざわ」よりも周波数の高い音(=高い声)の方が人の耳に届きやすいからなのです。

高い声よりも、低い声の方が「ざわざわ」に混ざりやすいんですね。

ちゃんと理由があったわけです。

だから声が通らないことはあなたの努力不足でもなんでもありません^^
 

落ち着いてゆっくり話す

もし雑音や「ざわざわ」の中で早口になっていると、相手(お客)はますます聞き取りにくくなってしまいます。

そこで、普段よりもゆっくり話すことを意識してみましょう。
 

そうすると声の粒が立ってきます!
 

つまり、言葉ひとつひとつが聞き取りやすくなってくるのです。

ものは試しなので、自分は早口ではない!と思う人でもぜひ「落ち着いてゆっくり話す」を実践してみてほしいです。

実はそう思うにはちゃんと理由がありまして・・・

私は普段ヴォイストレーナーをしていますが、レッスンでは声が低くて早口な人をわりと多く見かけるのです。

彼女たちに普段よりゆっくりテキストを読んでもらうと、たいてい同じ反応が返ってきます。
 

「こんなにゆっくりで大丈夫ですか?」と。
 

でも聞いている方は、いたって普通の速度で「わぁ、ゆっくり〜」なんて感じません!

むしろ聞きやすくなるので、聞く方も神経を使わず楽になるのです。

自覚せずに早口が癖になっていると、このように「感覚のギャップ」があるんですね。

もしも普段から早口だなとかせっかちだなと自覚がある人は、始めは大げさなくらいに「ゆっくり」を意識してみてください。

ゆっくり話したら、発音も滑りようがなくなります。

しかも、自ずとはっきり話すようになるものなんです!

ちなみに今までに威圧感があると言われたことがある人は、語尾がゆっくりになると「威圧感」という印象も和らいでいきますよ。
 

しっかり息を吐いた後で、息を吸う

たとえ雑音や「ざわざわ」の中でも、ちゃんと相手をみて、ゆっくり話すこと。

これだけでかなり状態は変化していきます。

シンプルですが、間違いなく話すための技術だと言えるでしょう。
 

とはいえ、接客が通常より忙しいときや、その日の天候、体調などによっても声の調子は変わってくるものです。

いつもより早く喉が疲れるかも・・
いつもより声が出ていないかも・・

と感じたときは、呼吸が浅くなっている場合が考えられます。

そんなときは声ではなく「息」に注目してください!

なぜなら声は、吐く息の流れに乗って前に出ていくからです。

もし呼吸が浅くなり息が流れにくくなっていると、必然的に声も出にくくなってしまうのですね。

だから声のためにも、息の流れを促してあげたいのです!

そこで行うのが、しっかり息を吐いた後で、息を吸うこと。

この「しっかり息を吐いた後で」というのがポイントです

呼吸が浅いときに、吸うことばっかり頑張っても、息は浅くなるばかり。

吸うためには、先にちゃんと息を吐くことが必要なのです。

これは多くの人が見落としやすい部分だと思います。

まず始めにしっかり息を吐くことで、吸う息が入りやすくなる

このことを押さえておきましょう。

 
しっかり息を吐く方法としては、ちょっとしたコツがあります。

長めに吐けるように、フーーーッ 又は スーーーッ がお勧めです。

しっかり吐くには持続時間がほしいのです。

もしハ〜〜〜ッでは誰がやってもすぐに息が終わってしまいますよね^^;

長めと言っても2、3秒くらいで大丈夫ですよ。

それでもすでに、普通の呼吸時よりも長く吐いているはずです。
 

何回やった方がいいか?という回数も決まっていません。

2、3回やれば、大体は呼吸がリフレッシュされると思います。

もっとやった方がいいと感じたなら、2、3回以上やればいいだけです。

呼吸を整えたときと整えないままとでは、確実にに前者の方がいいだろうと想像がつきますよね。

しつこいですがもう一度。

人がたくさん息を取り入れたいとき、大切なのは「息を吐く」ことです。

ついでに、声が低い人がすぐ喉が疲れていた原因は・・・

息が流れにくいのに「声が通らないからもっと大きく出そう!」として、声が出にくいまま喉だけを押してしまって負担をかけていたせいだと言えます。

それでは次に、低い声を今よりも高くする方法を説明していきましょう。
 

女性の低い声を高くする方法

いきなりですが、ここで誰か声が低い歌手(または自分が歌うとき)を重い浮かべてみてください。

声が低い人でも、歌うときはいろんな高さの声を出して歌いますよね?

つまり声が低い人でも、その人の声帯の範囲では、高い声から低い声までをちゃんと出していくことができる、と言うことになります。

同じように、話すときも声を少し高めにすることはできるのです。

もちろん、話すときに歌うような声を出すわけではありませんよ^^;

声を出すポジションを上げるのです

声が低い人は、話すときに胸の当たりに手を置くととてもよく響いてくると思います。
(声の本などではチェストボイスと書いてあります。)

このポジションをもう少し上げてあげればいいのです。
 

そこでお勧めするのが以下の3つの方法です。

・しっかり息を吐く練習
・ハミングから声にする
・話す前に、口角を矛に引っ張る

ひとつ目から解説していきましょう。
 

しっかり息を吐く練習

実はあまりにポジションが低いとしっかり息を吐きにくいんですね。

だから息を吐くトレーニングをすると必然的にポジションが今より上がるというわけです。

先ほどの呼吸を整えるのと違い「息を吐く練習」になるので、発音は圧をかけてしっかり吐ける子音Sを使います。

つまり「スーーッ」がお勧めということです。
 

・同じ長さで吐く
スーーッ スーーッ スーーッ・・・


 

・息の長さを変えてみる
スーーッ スーーッ スーーーッ  スーーッ スーーッ スーーーッ・・・


 

・短い息も入れてみる
ス ス スーーッ ス ス スーーッ・・・


 

これは一例であって、練習のバリエーションは何通りにも作れます。

ただし、ポイントが2つあります。

・加減せずに本気で息を吐くこと
・唇は柔らかいままで行うこと

 
ドライヤーをかけながら、お風呂に入りながら、ながら作業でもいいのでやってみてください。

日常の中で「しっかり息を吐く」を取り入れることが、変化への第一歩です。

しっかり息を吐けば声も前に出やすくなるので、まさに一石二鳥ですね^^
 

ハミングから声にする

これは、ハミングで声の高さと響きを準備してから声を出す、という方法になります。

ハミングをするとき、ポジションを上げるためのちょっとしたコツを伝えします。

以下のどちらでも、やりやすい方でOKです。

・口を開けたままハミングする
・口は閉じるが、口の中は空間がある(歯と歯のすき間を空ける)

なぜこのやり方がいいのか?

それはこの2つとも、歯と歯を噛み合わせて口を閉じたときよりも、ハミングのポジションが上がるからなのです。

上記の2つのハミングは、より鼻の方の響きが増えてくるんですね。

ちょっと左手を胸に、右手の指を鼻に当ててみてください。

そしてハミングをしたまま、口を閉じたり開いたりしてやり比べてみるとどうでしょう。
(または口を閉じたまま、歯を閉じたり開いたりしてみましょう。)



口を開けたときに鼻の方の響きが増える(指への振動が増える)のが分かると思います。

そうなれば、もうこっちのものです!

そのハミングを使い、普段話す声よりも少し高めの音でハミングをしてみましょう。
 

安定してハミングができたら・・・

「ンーーーーァァアーーーー」

という感じで、ハミングから声に移行していきます。
 

このようにして、練習の中でいつもより少し高めの声(高めのポジション)に馴染んでいけばいいのです。

安も何もなく高い声を狙っていたのとは違い、格段に出しやすくなるのではないでしょうか。
 

話す前に、口角を横に引っ張る

これは、表情筋を上げるための動きになります。

声の低い人は、周りからよく「笑顔で!」とか「もっと明るい声で!」と言われるのではないでしょうか?

なんの理由もなく笑顔になるのは難しいものです。

でも、口角を横に引っ張ることは、感情を伴わずにパッとできる動きですよね?

今、口角を思いっきり横に引っ張ってみてください。

そして、その顔を鏡で見ていただけますか?



目は笑っていなくても、口元は微笑んでいますね?!

この表情筋を上げる動きが、そのまま声のポジションを上げる役目となるのです。

もし息を吐く練習、ハミングから声にする練習をしても、接客で効果が出にくいとき・・・
なんとなくテンションが低いとき・・・

そんなときは、深く考えず気軽に、口角を横に引っ張ってみましょう。

まとめ

これまでのことをまとめてみました。

・ちゃんと相手を見て、ゆっくり話す。
・呼吸を整えるにはしっかり息を吐いた後で、息を吸う。
・声を高くするにはポジションを上げてあげること。
・それには「息を吐く練習・ハミングから声にする・口角を横に引っ張る」が効果的!
 

自分の声と上手く向き合うことで、あなたの声が相手に届きやすくなりますように。

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