裏声の出し方が分からない男性必見!コツと練習方法とは?

歌声の出し方

「もともと声がかなり低いから裏声が出ないのか?」

「自分は物心つたときから裏声が出なかった」

「歌うときに裏声が出せなくて困る。どうすれば出せるのか…」

男性で裏声が出せない人にとっては、共感できる言葉ではないでしょうか?

実は、裏声が出せないのには「声帯の使い方」に理由があるのです。

その理由を知って、ぜひ裏声への道を開いていきませんか?

目次

裏声の出し方が分からないのはなぜ?

男性で裏声の出し方が分からない、もしくは忘れたと感じるのは、一体なぜでしょうか?

そう感じるのは、あなたの声帯が、身動きの取れない状態にあるから。

そのせいで、裏声を出そうにも、どこも反応してくれない…

あれ?感覚が分からない…

となっていたのです。

声帯の身動きが取れないって、どういうこと?

と思いますよね。
 

まず、声帯とは喉の奥にあり、左右2本のヒダからなる筋肉のことです。

黙っているときはヒダが開いた状態、声を出すときはヒダが閉じた状態になります。

さらに言うと声を出すときは、左右のヒダを閉める動きと、引き伸ばす動き、これらが連動して働いているんですね。

通常はどちらか一方しか働かない、ということはありません。

そして、この動きのバランスによって、地声を出したり裏声を出したりしているのです。

閉める動きが多いと地声に、引き伸ばす動きが多いと裏声になるという具合に。

と言うことは・・・

あなたの声帯は閉める動きが多過ぎて(強過ぎて)、引き伸ばす動きが働かない、という状態だったということです。

引き伸ばす動きが働かなければ、裏声も出せない。

・・・始めにお伝えした、声帯の身動きが取れないとは、こういう意味だったのです。

この状態を踏まえて、裏声を出すためには何をするといいのでしょう?

男性の裏声を出すコツとは?

裏声を出すには、声帯の「引き伸ばす動き」が必要でしたね。

しかしあなたの声帯は、閉める動きが強過ぎるせいで、引き伸ばす動きが働かない…

ならば先に、閉める動きが強過ぎるのを緩めてあげましょう。

本来なら声帯は、閉める動き・引き伸ばす動き、このどちらも連動して働くものです。

だから、閉める動きを緩めてあげれば、自動的に、引き伸ばす動きも働きやすくなるわけです。
 

ただし、まずは歌声ではなく、話し声(音程をつけない声)で裏声に慣れることから始めてください。

誰にとっても、歌いながらの方が力みが入りやすいものだからです。

話し声でちゃんと裏声の感覚を得てからの方が、歌声の裏声を体得するのにもダントツに近道ですよ。
 

それでは早速、裏声にアプローチしやすいコツをご紹介しましょう。

・子音Hを使って発音する
・息から声にする
・体を倒しながら行う

まず一つ目から説明していきますね。
 

子音Hを使って発音する

子音Hは、息を吐くことで成立する子音です。

その特徴はつまり、声を発する一瞬前に、息を吐いていること。

これが、声帯や喉周りの力みを緩める助けとなるのです。

言い換えると、声帯を開きやすい子音だと言えます。
 

具体的な発音としては、母音と組み合わせて「ハー」「ホー」などがやりやすいと思います。

喉を力む(声帯を強く閉める)人は、大抵は声を喉に当てる(喉に引っ掛ける)傾向があるんですね。

第一声が母音(アイウエオ)だったりすると、特にそれが起きやすいのです。

子音K、Tから始まる発音も同様です。

目的は今までの力みを緩めるのとなので、「子音Hを使う」ことは押さえておきましょう。

 

それでは、今実際に「ハー」や「ホー」を使って、まずは地声で発音してみてください。

例えばこんな感じで。

ハッハッハッ  ホッホッホッ

ハーッハーッハーッ

ホーッホーッホーッ



ご自身の発音はどうでしょうか?

実は喉が強過ぎると、子音Hにも力みが生じる場合があります。

シンプルな子音Hではなく、何というか、喉をこするような音になるのです。

例えると、おじさんがタンをガーッぺッとするときの、ガーッのとき(鳴る音や喉をこする場所)が近い感じです。

もし子音Hに雑音が入ってしまう人は、今のうちに、その音が入らないで発音できるようにしましょう。
 

息から声にする

「ハー」「ホー」のうち、やりやすいと感じる発音を使って、それを息から声に移行するという方法になります。

ハーーーはーーーー という感じで、息を吐きながら途中で声を乗せていきましょう。

地声で、声の高さも自然に出るところでOKです。

まずはやり慣れてみてください。
 

この方法には、ポイントが2つあります。

(1)口元に手の平をかざして行うこと
(2)安定した息を吐くこと

どちらも重要なので、それぞれ解説してきますね。

 

(1)口元に手の平をかざして行うこと

まずやりやすい方の手で、指が上に向くようにして口元に手の平をかざしてください。

口元と手の平の間隔は、手の平に生暖かい息が当たる近さがベストです。

この目的は、自分の息の強さを知ることにあります。

ただ単に「ハーーはーー」とやるよりも、手の平で息を感じながらやる方が自分の息の実態が分かり、はるかに効率がいいのです。

ですので、ぜひとも試してみてください^^

 

(2)安定した息を吐くこと

「ハーーはーー」とやるとき、安定した息を吐いてください。

安定した息とはつまり、同じエネルギー(同じ太さ、同じ息の量)で吐く息のことです。

だんだん息が強くなったり、弱くなったりしないように!

または、声になったときに急に強くなるのもダメですよ^^;

口元にかざした手の平に、「ハーーはーー」とやっている間、常に安定した生暖かい息が当たっていること。

この状態を実現させたいのです。

あなたが「安定して息を吐く」には、息の出だしも途中も終りも、もちろん声に移行するときも、どこも息を強めることができな状態、ということになります。

それが結果として、いつもの息の強さを「緩める」ということに繋がるわけです。

ぜひこの方法によって、「喉を力まなくても声が出る」という感覚を身につけていきましょう。

 

そして・・・

「息から声にする」を安定した息でやり慣れてきたら、ようやく、声の高さを少しずつ上げてみてください。

「ハーーはーー」を安定した息でやれたなら、声帯は閉まる動き・引き伸ばす動きの両方が働く状態になっているはずですよ。

もしも、途中で息が乱れたら(強くなったら)、また音を下げて息を安定させる、これを繰り返せば大丈夫です^^

 

念のため「緩める」という表現は、力を抜くとか弱めるといった感覚とは違いますので誤解のないように。

安定して息を吐くことは、やれば分かると思いますが、実はそう簡単なことではありません。

ちゃんと体の必要な部分が働いているから安定して息を吐けるのです。

体の働きについて、詳しくはこちらをご覧ください。
腹式呼吸で声は変わる?声を大きくしたい人必見!
 

体を倒しながら行う

息から声にする「ハーーはーー」を、体を倒しながら行う、という方法になります。

「口元に手の平をかざす」で、息が安定して吐けてきた人はこの練習に移ってください。
 

まず、肩幅よりも足を開き、両腕を真っすぐ上げます。

息を吸ったら、体を倒して前屈しながら「ハーーはーー」をやってください。

体を倒すときは、息の速度に合わせる感じで、速すぎず、遅すぎず。

つまり体を倒し始めたら息を吐き(ハー)、体を倒して頭と腕が下にいったら声(はー)も終わる、ということです。
 

こちらは「口元に手の平をかざす」に比べて、歌の実践により近い状態の練習になります。

「口元に手の平をかざす」は、上半身は真っすぐのままでしたよね。

一方、体を倒す方は上半身が動かされるので、必然的に吐く息の量が増えることになります。

ただし、闇雲に息が増えるのではありません。

2.息から声にする で安定した息(力みを緩めた息)の状態で、息の量が増えるということです。

 

こちらも同様に、まずは地声でやりやすい高さから行ってくださいね。

ある程度やり慣れてきたら、徐々に声の高さを上げて裏声に持っていきましょう。
 

裏声を安定して出すための練習方法

話し声(音程をつけない声)で、せっかく裏声にするコツを掴んでも、音程をつけた途端に力みが出ては困ります。

「ハーーはーー」で出した裏声を、できる限り「歌」にも繋げていきたいのです。

つまりは音程をつけても、息の出だしを強めずに、声になっても強めずに、安定した息で裏声を出すことを実現したい、ということです。

そのために次の2つの練習をご提案します。

・スタッカートで行う
・歩きながら行う

具体的に説明していきますね。
 

スタッカートで行う

スタッカートである上に、速めのテンポで発声します。

発音はもちろん子音Hを使い、「ハ」「ホ」や「フ」も人によってはやりやすいでしょう。

オススメの音型はこちらです。

ミレド ミレド ミレド

ソミド ソミド ソミド

ソファミレド ソファミレド
 

発音と音を組み合わせると、例えばこんな感じで。

発音:ハハハッ ハハハッ ハハハッ
音:ミレド ミレド ミレド

 

実はこれは、「ハーーはーー」を圧縮したようなものなんです。

子音Hで、声を発する一瞬前に、息を吐いている。

そしてスタッカートのつもりでやれば、喉を押す(力む)時間を与えません!

テンポも速めなので、音が移行するときの力みも出る幕がありません!

ついでにミレド・ソミド・ソファミレド、どれも上から下に向かう音型で、喉が力みにくい(喉が上がりにくい、閉まりにくい)という狙いもあります。

 

ちなみに、この練習に大きい声は求めていません。

別の言い方をすると、スタッカートでしかも速めのテンポだと、実は大きい声や力んだ声ではできないのです。(声が進まないのです。)

スタッカート・速めのテンポをなし得るには、息から声にする でやった「安定した息」に声を乗せるしかない、ということです。

始めはきっと、いつものようには歌えない!という感覚になると思います。

でも、それでいいのです。

いつもとは違う感覚に持っていきたのですから!
 

力んでしまえば、また裏声が出ない状態に戻ってしまいかねません。

とにかく、力みが入らない中で裏声を出す、という感覚をどんどん馴染ませていきましょう。
 

歩きながら行う

スタッカート・速めのテンポでの発声を、歩きながら行うという練習になります。

せっかく上手くできていても、やはり急に力みが入る、その力みが抜けなくなる、ということもあるでしょう。

そのときは、ゆったりと歩きながら(歩き回りながら)行ってください。
 

歩きながらだと、「体」自体が前に進んでいるので、声が進むのも勝手に促されるのです^^

正確には、息の流れが促されるということですが。

結局喉が力むと、(声になる前の)子音Hから進みにくくなるわけです。

なので、歩きながら子音Hの発音も意識して(ちゃんと聴きながら)行うとより早く状態が整いますよ。

 

ここで、ひとつ補足します。

歌うとき、音が高くなるほどにエネルギー(息の量、スピード)が必要になります。

裏声も、息によって強弱のコントロールができます。

つまり力強い裏声も出せるのです。
 

ですがそれには、まず安定した息で裏声を出せることが前提になるのです。

声帯の身動きが取れなかったところから、ちゃんと本来の動きができるようになる。

その段階なくして、次のステップ(力強い裏声)はあり得ません。

なので焦らずに、安定した息での裏声を習得していってください。
 

裏声を練習するオススメの曲は?

「裏声のためには、裏声がたくさん含まれている曲を歌って練習しよう」

と、あなたも思っていますか?

それはもちろん素晴らしいことです。
 

ただし、いきなりポップスやアニメソングなどの曲を歌うのは、あまり良い練習にはなりません。

なぜなら、それらの曲は難しい音程やリズムのものが多いからです。

耳で覚えてしまえば難しいと感じないかもしれませんが、楽譜で見ると、実はかなり複雑だったりします。
 

せっかく裏声が出るようになったのに、いきなりハードルの高い曲に挑戦しては、すぐに喉の力みが出てしまいかねません!

まず始めは、飛躍する音(音の幅が広くて高音に飛ぶ音)が少ない曲、テンポがゆっくりの曲、短めの曲、というもので練習をしましょう。

しかも、あなたが今すぐに歌える(メロディを知っている)曲がいいです。

 

これら全部を網羅したものは、やはり童謡ですね。

その中でも一番のオススメは「故郷」です。

音の動きがなだらかで、テンポもゆっくり、(恐らくきっと)メロディを知っているので音程も気にせずに歌えますよね。
 

まずはいったん歌詞を外して、全ての音を「ハ」「ホ」又は「フ」の発音にしてください。

さらに、全ての音を裏声にするつもりで歌ってみるのです。

これは、ちゃんと曲としてメロディを歌ってはいるが、1音毎に子音Hで安全に発声し、母音は一定なので裏声の音色も整いやすい、という状態です。

歌詞を発音していない分、口周りの力みが出にくいという利点もあります。

 

そして「ハ」「ホ」などの発音で歌うことに慣れてきたら、ようやく、歌詞をつけて歌ってみましょう。

歌詞はネットで検索すればすぐに出てきます。

 

ここまでのことを整理しますね。

・始めは音の動きがなだらか、ゆっくりのテンポ、短い曲で練習する。
→「故郷」がオススメ。
・まずは「ハ」「ホ」などの発音で歌う。
・全ての音を裏声で歌ってみる。
・慣れてきたら、歌詞をつけ裏声で歌ってみる。

 

「故郷」に慣れてきたら、少し飛躍の音が含まれる曲を挑戦してみるといいでしょう。

オススメは「紅葉」です。
(あ〜きのゆうひ〜に〜 て〜るぅや〜ま〜も〜みぃじ〜 です。)

こちらもきっとメロディは自然と浮かんできますよね^^

「故郷」のときと同じ手順で練習してみてください。

 

さらに応用編としては・・・

「もののけ姫」にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

ゆっくりのテンポは維持しつつ、飛躍の音があり、童謡よりも長めの曲ということでオススメです。

 

ここに挙げた3曲は、ひょっとしたら、あなたにとってお好みの曲ではないかもしれません^^;

もしそうでも、あくまで練習ですので、「これは練習曲だ」と割り切って裏声に集中してください。
 

急に裏声が出なくなったら?

人は誰でも話し声(音程をつけない声)より、歌声の方が力みが入りやすいものです。

もし歌の練習で、さっきまで出ていた裏声が急に出なくなったときは、ひとまず歌うのを中断しましょう。
 

急に出なくなるのは、急激な力みが入ったから。

もしくは力みが入り続けて、ついに声帯の身動きが取れなくなってしまったから。
 

どんなに頑張って歌い続けたところで、安定した息の裏声は戻ってきません。

そんなときは、いったん「話し声」に戻って、落ち着いて裏声を出してみることです。

もちろん、口元に手の平をかざして、自分の息を確認しながらですよ。

ちゃんと話し声で裏声が出せたなら、さっきの力みは多少緩めることができたと言えます。
 

もし、話し声でも裏声が出しにくいときは、「体を倒しながら行う」を試してみてください。

息の流れが促されるのと、上半身の力みが緩むことが期待できますので。

この方法で裏声が復活したなら、声帯の動きとしてはギリギリセーフというところです。

なるべくリラックスした状態で、また歌の練習に戻ってみましょう。
 

ただし、無理は禁物です!
 

喉の疲労を感じたり、再び裏声が出なくなったりしたら、もうその日は練習を終わりにしてください。

しつこいですが、裏声が出なくなるのは喉が力む(声帯を強く閉める)からでしたよね。

そのとき、確実に声帯に負担をかけているのです。

たとえ「話し声」で裏声が復活しても、歌の練習でおわせた声帯への負担は消えるわけではありません。
 

どの筋肉でも使って疲れたら、その後で休ませるでしょう?
 

声帯だって全く同じことなのです。

だからちゃんと練習を終わりにして、夜更かしや大声での騒ぎ(飲み会など)はせずに喉を休めてくださいね。

声帯の疲労回復は、睡眠が一番です!

 

ちなみに、歌の練習で急に裏声が出なくなって、「話し声」でも裏声が出ないままだったとしたら・・・

言うまでもなく、その日はもう練習は終了です。
 

話し声ですら裏声が出ない=声帯の身動きが取れない、という状態になってしまったのですから。

それ以上頑張っても、絶対に良い状態には持っていけません。

どうかその日は喉をいたわって、しっかり睡眠を取ってくださいね。

まとめ

これまでのことをまとめておきます。

・声帯を開きやすい「ハー」や「ホー」などで練習する。

・息から声に「ハーーはーー」を安定した息でやろう!

・口元に手の平をかざすと息の強さが分かって効率が良い。

・練習曲は「故郷」「紅葉」「もののけ姫」がオススメ。
 

裏声で歌えたら、これから選曲の幅が広がりますね^^

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