歌声がかすれるのはなぜ?発声しながら改善する方法!

歌声の出し方

話し声は普通だし喉も元気なのに、なぜか歌になるとかすれてしまう…

中高校生のときは、何も気にせずに歌えてたのになぜ?

しかも高音じゃないのにかすれる…
 

お気持ちは痛いほど分かります。

実はそのお悩み、そうなる理由があるんですよ。

そして、かすれたりカサカサしたりする歌声を改善するトレーニングもちゃんとあります!

今から、心地のいい歌声を取り戻しませんか?

目次

歌声がかすれる原因とは?

話し声は普通なのに、歌声になるとかすれてしまう・・・

その理由は、昔と今では声帯の使い方が変わったからです。
 

学生のときと社会人になってからでは、生活スタイルが変わりますよね。

仕事が忙しくなり、学生のときより自分のオフの時間は限られてきます。

つまり、以前よりも生活の中で歌う頻度が減っているのです。
 

ところで「声帯」とは、左右2本のひだになっている筋肉のことを言います。

声を出すときは、この左右のひだが合わさるのです。

そして肺から送られた空気によって、ひだを規則的に振動させることで安定した声がでるんですね。

歌声になるとかすれるのは、左右のひだが合わさりにくく、なんとか合わさっても規則的な振動ができていない状態だと言えます。

声帯という筋肉が動きがにくくなっているわけです。

大まかに言えば、運動不足のようなものです。
 

あくまで例えですが、歩く(話す)のと、走る(歌う)のとでは筋肉の使い方が違いますよね。

走る(歌う)方が、よりしっかりと筋肉を使う必要があります。

運動不足になると、走る(歌う)ときに足(声帯)の動きが鈍くなってしまう…

とは言え、運動不足でも歩く(話す)ことは深く考えなくても普通にできる、という感じが今の状態に近いです。
 

昔は今よりも頻繁に歌っていたので、声帯も歌うことに慣れていたでしょう。

ですが大人になって歌う頻度が減ったことで、以前よりも声帯の動きが鈍い=規則的に振動できない…

だから声帯が上手く振動しない中で声を出すしかない…

それが、結果としてかすれた歌声になっていたということです。

(かすれ以外にも、声に雑音が入る感じ、カサカサする感じも同じです。)
 

ちなみに、昔も今も歌う頻度は変わらない(同じくらい歌っている)のに、大人になってから歌声がかすれるという人がいたら・・・

細かく見れば、大人になって話し声も出し方が多少は変わったと思いませんか?

例えば学生の頃、楽しくワイワイおしゃべりしていたときは気兼ねなく声を出していましたよね。

声のボリュームも気にせずに。

大人になった今の方が大きい声を出しているという人は少ないと思います。

むしろ、TPOに合わせてボリュームを調整するのが常でしょう。
 

話し声は普通のまま、取り立てて変化がないと感じていても、声帯の使われ方は昔と今とでは多かれ少なかれ変化しているものです。



ここまでの説明を見て、こんな疑問が聞こえてきそうです。

声帯が運動不足だったら、沢山歌って鍛えればいいのでは?
 

・・・残念ながら、それはちょっと違うのです。

酷使しても声帯を痛めるだけで、鍛えることにはなりません。

声帯はとても小さくて繊細な筋肉なので、ジムの筋トレのような感覚で捉えてはいけないんですね。

では、歌声のかすれをどのようにして改善していけるのでしょうか?

中低音のかすれを改善する方法

確認ですが「声帯」とは、左右2本のひだになっている筋肉でしたね。

声を出すには、この左右のひだが合わさり、肺から送られた空気で規則的に振動させることが必要です。

歌声がかすれるのは、声帯が上手く振動できていないから。

だったら規則的に振動するようになる動きをトレーニングすればよいのです。

その方法とは、こちらの2つになります。

・頭を後ろに動かす
・目を閉じて、頭を後ろに動かす
 

それでは早速やり方を説明していきましょう。
 

頭を後ろに動かす

これは、発声をしながら頭を後ろに動かす、という方法になります。

一見すると声を出す体勢に見えませんが、中低音であればちゃんと声を出せます^^

姿勢は、背筋を伸ばして真っすぐ立ちましょう。

もし座る場合には、両足がしっかり床についた状態で背筋を伸ばしてくださいね。
 

音や発音は、なるべくシンプルな方がやりやすいです。

中低音域を、無理のない範囲で音階練習していきます。
(音階練習:半音ずつ上がっていく・下がっていく練習のこと。もし難しければ、まずは同じ音のままでも可。)
 

ここでは、仮にこんな感じで練習してみます。
音:ドードードードードー
発音:アーエーアーオーアー
 

この発声をしながら、頭を後ろに動かしていきます。

顔が正面の状態から、1音目のアーで動き出し、最後のアーで真上に到着する、という流れです。

90度位は動かしている感覚になり、割と動線が取れると思いますよ。

最後のアーまで歌ったら、サッと顔を正面に戻し、また同じ動きを繰り返します。
 

このときのポイントは「同じ速度で・滑らかに」頭を動かすことにあります!

なぜなら、同じ動きの中で行うことで声帯の矯正運動となるからです。

つまり、矯正運動として一定の速度で声帯を合わせることで、ひだを振動しやすくしてあげるということですね。

 

実際に行ってみると、頭が後ろに行くにつれて声が出しやすくなる感覚がありませんか?

一見歌いにくそうですが、実は徐々に喉が開いていくので出しやすいと感じられるんですね。

何度かこの動きを繰り返していくと、かすれ(雑音やカサカサなども)が徐々になくなっていきますよ。

 

他にも練習例を挙げておきます。

音   :ドードーレーレードー
発音:アーエーアーオーアー

音    :ミーミーレーレードー
発音:アーエーアーオーアー

音   :ミーレードーレードー
発音:サーエーアーオーアー
 

3つ目の練習例のように1音目にサーが入ると、口を開ける動作によって頭の動きが乱れやすくなります。

そこを、自らの意志で「滑らかに」動かすように頑張ってみてください。

 

しつこいですが、「同じ速度で・滑らかに」という意識がものをいいます!

もし上手く行えない人は、以下のパターンがあるので当てはまるものをチェックしてみてくださいね。
 

・動きがゆっくり

動きがゆっくりだと動線が余ってしまいます。

最後のアーで残りの半分くらいを一気に動かす結果になっていませんか?

その場合は、1音目のアーから先へ先へと動きを進めるように意識してみましょう。

もし早く真上に到着したらそこで待っていればいい、というくらいの気持ちで!
 

・動きが速い

動きが速い人は、1音目のアーで動線を一気に進んでしまっています。

アーエーくらいで、すでに半分以上の動線を行っていませんか?

その場合は、1音目からじわじわ進めるつもりで動きましょう。

最後のアーで動線が余っててもいいや、というくらいの気持ちで!
 

・動きがカクカクする

音程を取るのに力が入っている、又は発音することに力が入っています。

上手に歌おうとしなくていいいのです。

同じ速度で、発音自体も「滑らかに」を意識してください。

へたくそな声が出てもいいや、というくらいの気持ちで!
 

・そもそも喉が苦しくなって行えない

頭の動きと一緒に、上半身が後ろにのけ反っていませんか?

のけ反ると、頭を支えるために首や喉に力が入ってしまうので発声どころではありません^^;

背筋を伸ばしたまま、上半身は動かず、頭だけを後ろに動かしてください。
 

目を閉じて、頭を後ろに動かす

先ほどの「頭を後ろに動かす」を行うときに、目を閉じるという方法です。

目を開けて行う・閉じて行う、この2つは実はけっこう体感が異なるのです。

要するに、頭を動かすときの「同じ速度で・滑らかに」の体感に差が出てくるということです。
 

個人差はありますが、ほぼ「目を閉じて行う」方が整いやすくなるのです!

先ほど、上手く行えないパターンを挙げましたが、目を閉じることで解決することが多々あります。
 

私はヴォイストレーナーをしていますが、このトレーニングを行うときによく起きる現象があります。

それは、頭の動きと目の動きがバラバラになる、ということです。

頭を動かすより速く、目が後ろを見てしまう人。

逆に頭は後ろに行っても目は下を向きたい人。
 

目を動かす必要はないのですが、勝手に動いてしまうのは仕方ありません^^;

そんな場合でも、目を閉じた途端に(視界が閉ざされた途端に)、頭がスムーズな動きに変貌するのです。

なので、あなたも試さない手はないです。
 

ぜひ、この順番で行ってみてください。

目を開けて行う(ビフォー)

目を閉じて行う

再び目を開けて行う(アフター)
 

目を閉じたときに「同じ速度で・滑らかに」がより整うので、再び目を開けたときにも頭を動かしやすい、声が出しやすい、という感覚になるはずです。

そうです。

「目を閉じる」を行うことで、ビフォーアフターの変化を感じることができるのです。

 

最後に、補足をしておきます。

「同じ速度で・滑らかに」という動きは、安定した息を吐くことに繋がっていきます。

安定した息の流れがあると、必然的に声も安定してきます。
 

これは言い換えれば、頭の動きに「息の流れ・声」をつられさせる、ということなのです。

逆に、頭の動きが遅い・速い、又はカクカクしているときは、(改善前の)歌声に動きがつられているから起きるのです。

だからこの矯正運動を上手く行うには、「同じ速度で・滑らかに」を意識することがポイントなんですね。

そんなわけで、しつこくしつこく書きました^^
 

トレーニングは、深く考え過ぎて余計な動きが増えると上手く実践できなくなるものです。

ただ素直に「同じ速度で・滑らかに」頭を動かして発声すればいいだけです。
 

ちなみに、このトレーニングは中低音の場合に有効です。

高音域になると、さすがに歌い辛くなるので^^;

ですが心配しないでくださいね。

中低音のかすれが改善すると、高音も今までより歌いやすくなりますから。

まとめ

最後に要点をまとめておきますね。
 

・歌声がかすれるのは、声帯が上手く振動していなかったから。

・矯正運動で、かすれ(雑音やカサカサ)は改善できる。

・その際のポイントは「同じ速度で・滑らかに」

・目を閉じて行うと、さらに整いやすい。

・矯正運動は、中低音で行うこと。
 

この矯正運動によってかすれが改善できますように、健闘を祈っています!

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